投資はリスク

昔の日本の預金金利は4%以上が当たり前の時期がありました。しかし、低金利政策により普通預金金利は年0.02%程度です。(マイナス金利解除によって年0.001%→0.02%に上昇)

ではこの10年、株式のパフォーマンスはどうだったのでしょうか。日経平均は14000円台→39000円に上昇。(年平均+27%)この1年の伸びは異次元であるので、2023年初までの約9年間でみても平均+19%となります。
アメリカの主要指数であるS&P500は10年間で年平均+18%です。

この数字だけを見ると日経平均やS&P500に連動するファンドを買うだけで勝手にお金が増えるように見えます。しかし、実態はそうではないのです。
2020年3月9日アメリカのニューヨーク証券取引所(簡単に言うと株式市場)で異例の事態が発生しました。新型コロナウイルスの感染拡大が報じられ始め、石油価格が暴落したことを受け、株式市場はパニック状態になります。多くの投資家は保有している株式を売って、利益を確定しようとしました。
その結果、取引開始直後にS&P500が7%以上下落し、サーキットブレーカーが発動。15分間全ての取引が停止しました。サーキットブレーカーとはS&P500が急激に暴落を起こした場合に、一定時間全取引を停止し、投資家の過熱感を鎮め、冷静な判断が行えるように導入されている仕組みです。
結果的にS&P500は2020年2月から3月の1ヶ月間で-25%以上を記録しました。

投資はリスクがあるということを私たちは肝に銘じる必要があります。歴史を振り返れば、暴落は必ず起きます。そういった時に、余剰資金だけでなく、生活資金までも投資してしまっては生活ができなくなってしまいます。自分が1年以上生活できるだけの資金を手元に残し、それ以外の余剰資金で投資を行うべきです。

今回はコロナショックで発生した暴落を例にリスクについて考えました。リスクがあることを念頭に、余剰資金で株式投資や投資信託への投資を行いましょう。

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